Ele-key for MFJ Cubs

回路部分はJA1HHF日高氏のOIKeyを使わせていただきました。
機構部分はMiniPaddle2などで使っているマイクロスイッチのパドルを、タカチ電機工業のSW-40というプラスティックケース(W30×H20×D40)に取り付け、中に回路部分を収納することにします。
O.I.Keyは2つのメモリーがあり、定型文などを収めておくことができますので、その選択ボタンを付けました。また、VRによる速度設定が出来るのですが、普段は速度を変えることが少ないので、半固定VRとします。モニター出力によってメモリーの入力などを行うのですが、メモリー内容はあらかじめ入れておくようにするとして、モニター回路は組み込みませんでした。

運用のことを考えると、縦振り電鍵はこのところ使っていません。やはりエレキーは使いたいところです。
当初は本体の中にエレキーを組み込んでしまおうかと考えましたが、このシンプルさがいかにも小気味よいので、あえて手を加えることは止めました。
このシリーズのポリシーはマイコンなどでデジタル制御するリグではなく、個別のデバイスを使ったアナログの構成をねらったもののようです。さすがに、SMD(表面実装のチップ部品)が使われていますが、「古き良き時代」を彷彿とさせる構成です。この中にPicのエレキーを組み込むことには、躊躇せざるを得ませんでした。

ネットを巡っているとき、MFJのサイトでおもしろいリグを見つけました。QRPのとてもシンプルな構成です。
cubという名称はカブスカウトなどと同じ意味合いのようです。スカウトになる前の子どもというネーミングなのでしょう。
どんなリグなのかあまり確かめもせず、Paypalで購入の申し込みをしました。
品物が届いて、改めて確認すると、チューニングと音量の調整箇所しかなく、エレキー機能も周波数表示機能もRITも付いていない、大変にシンプルなものでした。

アナログの機械は調整が重要です。調整方法についてもマニュアルに詳しい記載がありますのでそれに従って作業を進めます。手持ちの測定器やリグを活用しながら繰り返し調整をし、最良点に追い込んでいくのも楽しいものです。
このトランシーバーのサイドトーンは送信時にも減衰を掛けて受信機を生かしておき、自分の出した信号を聞く仕組みになっています。私の場合このレベルが低すぎるので対応を検討中です。


出力2Wほどの小さなリグですが、国内なら十分交信を楽しめそうです。

20mのものは完成品を購入したのですが、キットもあるというので、80mのものを作ってみることにしました。

ケースに入れる段になって、電源で困りました。
電池ケースを何種類か試したのですが、この小さなケースに収めるには大きすぎました。
そこで、リード線を直接に電池に接触させ、それを熱収縮チューブで覆ってしまうことにしました。これにより絶縁にもなり、狭いケースの中に納めることができました。

機構部分はケースに直接ビス留めすることで、安定させることができました。
実際の運用では、手に持って操作することにします。大きく作ればおもりを入れるなど、机の上に置いたまま運用できるよう安定させることができるのですが、リグ自体がコンパクトですから、手の中に収まるくらいの大きさにしました。

MFJのシステムは、申し込むと、しばらくして注文を受け付けた旨のメールが送られてきます。その中に、order statusのページが案内されています。そのページに行くと、送付先の住所などを記入するところがあり、それによって送料などが表示されます。
ここで初めて、支払いを行う仕組みでした。
Paypalを使っての送金で、本体$149.95、送料など$40でした。

MFJ-9320 cub Transciever

申し込みをし、入金をすませるとしばらくして小さな箱が届きました。製作マニュアルと操作マニュアルが入っていました。一枚の基板上に全てを組み込む形式です。今時のキットですからSMTの部品も使われていますが、それらは既に取り付け済みです。スルーホール部品だけを組み込めばよいので半日もかからず組みあがりました。

80m Cubの組み立て

製作・操作マニュアルの邦訳pdf

図や写真などは省いてあります。